ニャンとレモン
ベトナムの食事といえば屋台が醍醐味である。
大概の腐りかけの食べ物や落とした物でも構わず食らう、野武士のような私は衛生観念など気にしない。
キレイキレイに育った日本人、とにかく水や食べ物が合わずに海外生活を断念する人は多い。
私の大学の同期生も、水が合わずに韓国留学を途中リタイアしていた。水がうまいのも考えものである。
しかし海外に住んでいて、ローカルだなんだと現地の食事や人を区別する人間を私は認めない。帰りなさいよ日本にぃ〜
さて前述の屋台ですが、ホーチミンに住む7-800万人のうち、1/10は屋台、および路上で商いをしていると言われている。
屋台屋台とバカにするなかれ、貝料理1つで息子を大学まで通わせる肝っ玉かぁちゃんだっているのだ。
むしろ余計な設備投資が必要ない分、同じ金額だったら構えられた店舗よりも屋台の方がうまい。
そんな屋台、麺類を提供する屋台には必ずといってレモンが置いてある。
このレモン、もちろん食べるために使うのだが、こんな使い方もある
そう、レモンでハシを洗うのだ!!ゴシゴシと!なければティッシュでしつこく磨く!磨くべし!!ワックスかける!磨く!!ミヤギセンセイ!!
もったいなくも、失礼でも何でもない。これがむしろ作法なんであります。
クエン酸による殺菌効果で、野ざらしのハシでも美味しく安全にいただけるというわけです。
ちなみに先ほどの麺料理、バンカンという米粉から作ったうどんで、カニからとった出汁と揚げた豚の皮、すり身等が入って非常に美味しい。週に一度は食べたくなる。一杯150円ほどであーる。
そうこうしていると、ニャンがこちらを眺めているではないか
うずらの卵でもあげようかと思っていると、となりの常連風の客が肉しか食べないよーと教えてくれる
なーにー?美食家さんめ
ほーらお肉だぞぉー。
水で洗ったお肉で猫の気を引くアラサー日本男児。
ニャンコに餌付けをする際は、塩分の過剰摂取に気をつけましょう。そもそも人間の食いもんあげんなという話かもしれませんが、いいのだ。ベトナムのニャンは痩せすぎだから…😢
ネコパンチ!!いてぇ!!!
ちょっとおちつけ!!
まったくグルメなくせにガッツいちゃって、しょうがにゃいな。
風と空と街と、時々ニャンコと一緒になって腹を満たす、至福の時間が気軽に味わえるのも、暑い国ならでは。
あゝ、日本でも屋台が増えればいいのに。
やれ消防法だ保健所だで、店ひとつ出せない。SUSHIもTENPURAもUDONも屋台から発展して、いまや世界に誇る食文化じゃないか!!!
伝統に立ち還れ!!!
このうどん野郎ー!!!(ジョー)